USB Humping Dog改造大作戦 はしがき

(完成したので現在再編成中。動画はページの最後のほうで)




とりあえずこれを見なせえ


 ストレージが入っているわけでもなく、ポインティングデバイスとかそういうのでもない、ただ無駄にバッテリーを消費するだけのガジェット。こんなアメリコ人ぐらいしか思いつかないくっだらない商品のメーカーは日本だったりする。
 とりあえずこのコンテンツは、日本人もアメリコばりにグローバルな発想を持つことが出来るようになったのか、ということを賞賛するためのコンテンツではありません。


 以前、魚屋ソフトCurryが品川に住んでいた時に毎日のように通っていたお店のマスターからこの商品を紹介されたのが一年前。
この商品にあたって相談があるということで、次に紹介されたのが次のサイト。


 内容としては、この日本発のくっだらないガジェットにフラッシュメモリを搭載し、メモリアクセスとハンピングを同期させることに、「アメリコ人が」成功したという記事。
とりあえずそんなことが出来るのかとたずねられ、電気のことはよくわからないけども出来ないことではないだろうと答えると、ならなんとか改造して同じようなものは作れないだろうかと相談された。
その時はPICを多少やり始めていて、PICとか使えばなんとかなるかもしれないし、いい勉強になる題材だということで、「いつになるかわかりませんけど」という条件で引き受けることにして、、、思えばこれがこのサイトを作るきっかけとなったわけです。


 んでもって、どういうからくりでこれがうごいているかというと、ふたつめの英語サイトに掲載されている写真をみればわかるとおり、分解図の下の黒い部分がフラッシュメモリで、おそらくそこからLEDのインジケータかなんかをひっぱってきて、LEDを光らせるかわりにモーターを動かすという仕組みらしい。
 なあんだ、やっぱり外部のメモリつかってんじゃん。ってことでどうやら技術的に難しいことではないらしい。けど、LEDを光らせる程度の電力でモータは普通動かない。その当時はとりあえずそういう知識はあったけど、トランジスタはおろか、コンデンサが何をするものかすら知らんかったもんでそれだけでもめちゃくちゃ難しいことに思えたわけです。そんなこんなで一年が経過。本サイト立ち上げ後に一応電気の勉強をしてトランジスタのことを知った後なら確かにそれほどむつかしかぁなかった。
 けど、たかだかトランジスタさえあれば足りるような回路のはずなのになぜICが入っている?
これもしばらく謎だったのですがすぐ解けた。さっきの英語サイトに動画が紹介されていてその動画に作者のページのURLがかいてあるではないですか。サイトを拝見して検索して見たらなんともかな、回路図が載ってる。。。


「えーこれ見ればすぐだったんじゃーん(湘南言葉)」


・・・とはいかなかっただろうね、一年前だったら。電気の知識がちょこっとついた時点で見つけられたのが実にタイミングが良かった。なにをかいてあるのか一応わかる。
ただ、なんかダイオードが何のためにあるんだか良くわからない。左側のトランジスタもなくってもできるんじゃないの?と思って不要と思われるパーツをはずして、んでもっていろいろと苦労はあったものの、ブレッドボードで作って見てちゃんとディレイ動作をしていることを確認。

うーむ、動くことがわかると、同じものを作ってもなんかおもしろくないわけです。最初の要求は「形状は問わず動けばいい」ということでしたが、これは魚屋ソフトCurryの技術が及ばないために仕方なくそうせざるを得なかっただけで本当はみんな「外だしは格好悪いので内蔵型にしたい」と思ってるし、日本の商品をアメリコ人に改良されたことを快く思っていないわけです。改良は日本のお家芸だったというのにこれでは面目丸つぶれです。(←一応断っておきますけどCurryは親米派です)


 というわけで、改良も加える必要があるわけです。まず、内蔵させる場合、小型化が必須となるので、部品は面実装タイプのものを使用し、小型化を行います。1.27ミリのユニバーサル基盤に、面実装タイプの素子を取り付けていくようにすれば、LM555のDIPパッケージ一個分よりちいさくすることができるかもしれません。
 しかしどんだけ小さくする必要があるかは、内蔵するフラッシュメモリに依存するわけです。
 思いつく限りで一番小さいメモリはたぶんMicroSDカードで、最小のMicroSDカードリーダにカードさしたものを内蔵させてはどうだろうということで背中あたりにはめてみたわけですが、だいぶおおきいようでプラをけずらなければおそらくはいりません。ここで思いついたのは、挿入口の部分だけ外出しにしてリーダライタとして使うという方式にしてはどうだろうという案。リーダライタのほうが単発のメモリより可用性はいい。これならさらなる改良にもなるし、要求の意図としてはあまりに無意味すぎるデバイスを有意義なものにしてほしいという要望だったので、リーダライタにするという案でも大丈夫かもしれないということで提案して見たところOKが出たので、USBHumpingDogリーダライタ化大作戦に作戦変更です。
大作戦の作戦変更なわけですからさしずめ大作戦変更といったところだ。


んでもって、さきほどのサイトで使っていたリーダライタは、回路図を見ると、Idol中の場合は消灯、アクセス中は点滅という仕様みたいだけど、今回使用するRWはIdol中は点灯で、アクセス中に点滅という仕様なので、信号を反転させないと動きません。
ってことで修正してつくってみた回路図がこれ。


usbhd_cir.JPG
注:んでもやっぱりこれだと動きません



スルーホール基盤に面実装タイプのパーツをつけて配線も行うというのはなかなかいらいらする作業でしたが、何とかできた。これができればDIPパッケージの半田付けなんててんで難しくもなんともないと思えるようになります。
ってことで早速RWとつなげて動作させよう・・・と思ってつなげてみるとなんかどうも動作がおかしい。
最初のLEDオフを検出して1秒間動作するんだけど、その後一瞬停止してそれから1秒・・・というような動作になる。
555のデータシートを見て、もしかしたら・・・と思ってたことがおきた。


ここではじめて、↑の回路を作るにあたって省いた部品が実は必要だったことに気づいたわけですが・・・とりあえず次回へ続く


9/17
つづき和彦
usbhumpdogcircuit.jpg
んで結局こうなった
はしょりすぎかね?そうかね
しっかしこんな複雑な回路組み立てられるんかね・・・?




usbdog_bbtest1.JPG
ブレッドボードで実験。動画がないとさっぱり伝わらないのはわかってるんだ。




11/2
piccirc2.jpg
んでもっていろいろ検討に検討を重ねた結果、ICだけだといつ出来上がるんだかわからんので、とりあえずマイコン制御にした。
部品こんなに少ないよー


CPUのバイパスコンデンサ以外にモーターにもコンデンサをほどよくおいてあげないとモーターに負荷かかった瞬間リセットかかったりしてたので結構苦労した

usbhd_piccir.jpg
かなり雑だけど実装図。灰色の部品は裏側に実装
7.2*7.2ミリ、ちいさいよー


11/9
んでもって成功ー
YoutubeにUPするよー


11/10
UPしたよー


usbhumpingdog_impparts.jpg
下の黒いのがシャーペンの芯ね。
どんだけちいさいかってーと、2kの抵抗の向きよーくみて確認したのに逆さだったってぐらいちいさい。肉眼じゃ数字ほとんど読めないです。


usbhd_wire.JPG
上の実装図のとおり配線したの図
より線をむいて一本だけ取り出した細い線を編みこんで配線しています。
白い線がつながっています
(1,5)の部分には線入っていません。この部分に電源コードをさして(1,4)-(1,6)につながるように半田付けを行います。

























gigaya.jpg

  • 最終更新:2008-11-13 23:08:38

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